指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

髪を切る。

 前回髪を切ったのは年越しの直前だったと思うのでもう三ヶ月ほど経ってる。散髪が三ヶ月に一度というのはたぶんとても長いタームということになるんじゃないかと思う。なにしろ床屋の椅子に座ってるのが嫌いなのでほんとにもうどうしようもないというところまで髪の毛が暴れ回らない限りは行かない。今日も行くつもりじゃなかったところ午前中お休みなのに出かける先が思いつかないという理由で渋々行くことにした。行き先は東京駅の丸の内側にあるQBハウスでいつ行っても割に空いてることに気づいて以来ひいきにしている。家人は丸善を見てくると言うのでお店の前で別れてチケットを買って順番待ち。前にふたり並んでたけど待ち時間は十分以上ではなかった気がする。いつも伸び放題の髪なのでこのチェーンが標榜するカット時間十分では終わらないこともある。でも今日のお兄さんはとても速くてこちらとしては大変助かった。出来も悪くないと後で合流した家人が言う。僕自身は髪型というものにまるで興味がないので短くなってりゃそれでいいんだけど家人は散髪のできあがりに割にうるさい。まあでもそういう人に悪くないと言われればうれしくないこともない。と書いたら案の定ATOKに「否定の連続」と突っ込まれたけど気にしない。否定の連続で何が悪い。それでしか書き表せない何事かというのもある。切り終えた旨家人にLINEするとオアゾの地下一階のCan Doにいると返信が来たのでオアゾの地下一階のどこにそんなものができたんだと思って行ってみるとほんとにCan Doがあった。確かカバン屋みたいなのがあった記憶がうっすらある場所だ。家人に確かめるとプラザ(大昔のソニプラ)があった場所じゃないかと言う。そうかも知れない。とにかくオアゾの地下一階もがらっと様変わりしてて驚く。でも時間が経つとはそういうことだもちろん。後述する通り疲れ切ってたので東京駅にはそれ以上留まらずに帰ることにする。最寄りの駅まで戻りスーパーとコンビニでふたり分の昼食と夕食とアルコールとアテを調達して帰宅。子供は一日バイト。昼食付きの仕事で家人に送られて来たお弁当の写真を見せてもらったらなんだかすごいおいしそうだった。家人と僕はそれほどではなくとも各々好きなものを買う。帰宅後シャワーを浴びて飲んで食べて昼寝。
 時間軸をさかのぼると七時前に起きて仕度して泳ぎに行くところから話は始まる。三十四分弱で千メートルなので最悪に近く調子が悪い。泳ぎ終えるととりあえず一回プールから上がってプロテインを水に溶かして飲む。それからまたプールに戻って潜水したりウォーキングしたりする。午前中はバイトがないので千泳ぎ終えてからでも尚三十分ほど時間があり時間いっぱいまでそんなことをしてたらこれが意外と体力を奪っていたことにプールを出てから気づく。なんだか足がふらつくし子泣きじじいを背負ってるみたいに(背負ったことないけど)体が重い。でも髪を切りに東京駅へ行くことはすでに家人と示し合わせてあったので帰宅してシャワーを浴びて朝食をとり仕度をして出かけるまで我慢している。その後もできるだけ我慢してるつもりだったんだけど本当に疲れ果てていてそれを察した家人にもう帰る?と尋ねられるとあっけなくもう帰ろうと即答した次第。
 時間軸を元に戻すと昼寝後夕方からのバイトが本当にきつくて参った。二日連続でラストまでシフトに入ってたダメージは想像以上だった。でも新人さんのチューター役をほんとうに久しぶりに任された(=押しつけられた)のであまり情けないところも見せられず表面上はがんばる。でももう無理は利かないね。毎日千メートル泳ぎたいならそれをきちんと織り込んだ働き方をしないと。でも今週末も同じような進行があったような気がする。とりあえず明日また泳ぎに行こうと思う。行けるだろうか。頼むぞプロテイン