指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

ガルシア=マルケスの評伝を読み始めた。

 一昨日だったか以前ウェブでリクエストしたガルシア=マルケスの評伝が最寄りの図書館に届いたと知らせが来たので受け取りに行き早速読み始めた。読むのが遅いので普通の単行本だと百ページ読むのに二時間半くらいかかる。細かく言うとこれは文体が軽くなればもう少し速くなり文体が重ければもっと遅くなるように思われる。ところで今普通の単行本と書いた。それに比べるとこの本は判型が一回り大きいような気がする。字も小さくて文庫サイズに縮小したら昔の新潮文庫みたいにぎちぎちに活字が詰まった状態になるんじゃないかと思われる。だから二時間半かけてもとても百ページなんか読めない。五十ページ読むのがせいぜいだ。せめて二段組みでなかったことを岩波書店に感謝したいところだ。ただ現状一日に二時間半の読書時間を確保するのは至難の業と言える。夏期講習がありバイトがあり昼寝があり夕方から夜まで通常の授業がある。かてて加えてこの本は「訳者解説」まで含めると優に七百ページを越えており二週間の貸出期間で読み通すには一日五十ページではやや足りない。ということはもう少しペースアップする必要がある訳だ。それで日曜日の今日はできる限り読み進めることに決めた。目標は百ページ。九時頃起きて朝食後十一時過ぎに買い物に出かけるまで読み昼寝から覚めてバイトに出かけなければならない夕方まで読んだ。全部で三時間半くらいかな。それでようやっと六十ページ読めただけだ。貯金はわずかに十ページ。明日四十ページしか読めなければあっけなくゼロに戻ってしまう。レイモンド・カーヴァーの評伝も確か六百ページを越えてた記憶がある。でも読み通すのに今回ほど苦労した覚えがない。年のせいなのかねとも思うけどとりあえずあと十日強孤独な戦いを続けて行く覚悟はある。しかしまあ作者によればこれでも元々の構想からすると縮小版だというんだから恐れ入るね。マジで。