指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

ゴローちゃんに似ている。

文学フリマに行って来た。平山瑞穂さんらしき人も何となく見分けることができた。まあ人によって見方は違うと思うけど、僕の目には確かにゴローちゃんに似ているように見え、ブースのちょっと手前からあれが平山さんかなという気がした。
淡路町で地下鉄を降りて先に子供を交通博物館に連れて行った。一時間あまり遊んでおみやげに特急の写真を集めた来年のカレンダーを買い、おもむろに館を出て歩行者天国になった車道を秋葉原駅の方へ向けて歩いた。実は僕は泣く子も黙る方向音痴なのでウェブにあった会場への地図をプリントアウトし、ブースの番号も地図の片隅に書き留めて行った。それでも土台秋葉原という場所に不案内なせいもあってほんの少し迷った。結構な距離を歩いたが、子供はすでに満足していたのかおとなしくついて来た。
建物のドアをくぐり抜けるとすでに大変な人出であることがわかった。ドアの正面にある数段の階段を上ると、もうそこは会場の一階部分に当たっていた。何となく体育館みたいながらんとした大きなスペースを想像していたのだけど、思ったよりずっとこぢんまりしていて目指すブースもすぐにわかった。ブースと言っても会議机の向こうに4〜5人の人が座ってるだけだ。その時点で平山さんらしき人の目星はついていた。会議机の上に白い紙を出して、「SOLD OUT」とマジックで書きつつあった。冊子の売り切れが近かったのかも知れない。
でもいざブースの前に立つと情けないことに頭が真っ白になり、冊子を手にとって示し、お金を払っておつりを受け取り子供の手を引いてそそくさとブースを後にするのが精一杯だった。もしかして会計をして下さったのが「N」さんだったろうか。とても感じのよい女性だった。
まあ話はそれで終わりです。あれが平山さんだったかどうか本当のところは、ご本人のコメントを待たなければわからないけど、まあとにかく冊子が購入できてよかった。