指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

「You Never Give Me Your Money」の冒頭がすごく好きだ。

ABBEY ROAD

ABBEY ROAD

  • アーティスト:BEATLES
  • Emi U.k.
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 少し前のYahooのトップページにビートルズのアルバムの人気投票みたいな記事へのリンクがあってどういう方式のアンケートだか忘れちゃったけど一位は「アビイ・ロード」になっていた。ビートルズのアルバムと言えば「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」が最高傑作ということで相場が決まってると思ってたのでちょっと意外な気がしたのと同時に若干してやったりという気もした。と言うのも個人的にはサージェント・ペパーズはそれほどいいアルバムだと思ってなくて正に「アビイ・ロード」がいちばんいいなと思っていたからだ。サージェント・ペパーズはいろいろ実験的な試みに満ちたコンセプト・アルバムというのが通り相場になってるけどそういうのは僕みたいなリスナーにはあまり関係がない。曲が好きかどうかということの方がずっと優先される。当たり前のことだ。ビートルズの曲で何がいちばん好きかというのも何度考えてもわからない難しい問題だと思う。「ミッシェル」とか「ノルウェイの森」とか「イエスタデイ」とか「レット・イット・ビー」といったど定番の曲もやっぱりいいし個人的には「エレナー・リグビー」とか「シーズ・リービング・ホーム」とか(これはサージェント・ペパーズに入ってる曲だった。)とかすごい好きだ。でも「アビイ・ロード」に入ってる「You Never Give Me Your Money」も間違いなく候補に入ると思う。ただし好きなのはマイナーコードの冒頭部分だけで途中でメジャーコードに変わってからはなんかおちゃらけた感じで全く別の曲になってしまいそこはすごい残念だとずっと思い続けてきた。冒頭の曲想だけで一曲にまとめてもらえたらすごい名曲になってた気がするんだけど。今ウィキペディアで調べるといささか強引な曲の展開は「Happiness is a Warm Gun」の影響だというようなことが書いてある。でもHappiness...の方はあれはあれでいい気がするし実際好きな曲のひとつだ。You Never...はそんな風にして欲しくなかった。と個人的には思う。
 ここでケータイに着信があり昨日体験授業をした生徒さんのお母さんからで子供がすごいやる気になってるので今日から通いたいとのことでまた一件ご成約。おめでとう。ありがとう。
 ところでビートルズジョン・レノンポール・マッカートニーのどちらがいいかというのも意見の分かれるところだと思う。ただ個人的にははっきりしていて解散後のふたりの曲を比べれば圧倒的にポールの方がいいと思う。たとえば「心のラヴ・ソング」の確か四つのメロディーラインをひとつひとつ追加しながら合わせて行くパートなんて本当に見事だ。最初に聴いたときにすげえなと思ったし今聴いてもそう思う。そして何より聴いてて心地よい。もちろんジョンも好きでよく聴くけどあえて比べるならポールの方に軍配を上げる。ただそれって少数派なんじゃないかという気がする。なんとなく。

 

「起承転結」の完成。

 松山千春さんのアルバム「起承転結」が近くの図書館にないのでベスト・アルバムを借りて収録曲を並べ替えてつくろうと思ったら一曲だけ「窓」が収録されてなかったことはすでに書いたと思う。なので「窓」が収録されているもうひとつ別のベスト・アルバムを借りてプレイリスト上で「起承転結」を完成させた。それで飯島真理さんの「Rose」をちょっとお休みして繰り返し聴いている。1979年の暮れ近くにリリースされたので僕は高一だった。レコードを買ったのはさすがにこれはお買い得だと思ったからだと思う。それまでの松山さんのシングルが全部収められているし大ブレイクのきっかけとなった「季節の中で」も入っている(若干聴き飽きてはいるけど。)。今聴くと古くさいかなとも思ったけど意外と全然そんなことはない。懐かしさの要素はそれほどなくてただ本当に独自の世界が展開されるのに目を奪われると言うかこういう世界はこういう世界で居心地がいいよなとしみじみ思っている。あの頃好きだったさだまさしさんとかオフコースとか聴くときと同じような思いだと思う。確かに耳なじみしてるんだけどそれだけじゃなくそれぞれの世界観に改めて感服してるとでも言えばいいか。そういう意味では個人的には少しも古びていない。
 あの頃は自分のいろいろなものを否定したかったよなと思う。今自分が好きなものは時間が経てばみなその価値を失って行くだろうとかもともと無価値なものばかり好きになってるだけなのかも知れないとかそういうことを常に考えていた気がする。そしていつか本当のもの本当に価値のあるものに辿り着きたいと思っていた。その延長でいろいろ小難しい本なんかも随分読んだけど結局この年になっても本当のものになんてひとつも辿り着いていない。本当のものがもしあったとしてもその価値が自分に理解できなければそれはないのと同じだ。そう考えると自分がかつてなりたかった自分には結局なれなかったということになると思う。そのことが夢に破れたということの根拠になっている。それを認めるのは随分勇気のいることだったけど今は静かに受け入れている。だから自分がかつて好きだったもの今好きなものがたとえ無価値だったとしてもそれはそれで仕方ない。ただ好きなものは好きだという思いがあるだけだ。開き直りと言えばまあある意味そうかも知れない。
 関係あるかどうかわからないけど家人に一度言われて忘れられないのはあなたは自分のことをとてもかわいそうだと思ってるのねという一言だ。確かにそうなのかも知れない。自分に同情するのは下劣な人間のやることだ、と「ノルウェイの森」の永沢さんも言ってる。永沢さんへの反論の仕方はふたつある。ひとつはあなたが間違ってるので自分は下劣な人間ではないという反論。もうひとつはあなたは正しいので自分は下劣な人間だがだからどうしたという反論だ。どちらが正しいのか自分ではよくわからない。

もう悪口は言わないと一瞬だけ思った。

 生徒さんからの入金があったり諸々の支払いがあったりするのでスマホにアプリを入れてふたつある銀行口座を毎日チェックしてる。今日は持病の薬をもらいに病院に行く日で待ち時間の間に何気なくアプリを立ち上げると片方の口座に56万円振り込まれていてたまげた。どこからかと思ったら子供の大学からで奨学金がもらえると大学の方で入学金や授業料を減免してくれるという話は前にも書いたと思うけどその減免分の振り込みが6月下旬だった。まだ下旬じゃないけど今日振り込まれていた訳だ。でもまさかこんなに返ってくるとは夢にも思ってなかった。と言うか減免額の通知はもらってたんだけどよく読むと微妙に計算が合わないのでそれなりにまとまった額が返ってきそうだけど具体的にいくらかはわからないなという感じで過度に期待すると後でがっかりすると思ったので実際に振り込まれるまであまり考えないようにしていた。今確認すると入学金と授業料を合わせて百何十万円のうち前期分として74万円弱を3月に振り込んでいる。そのうちの56万円が返ってきたということになるんだと思う。そんなに?何かの間違いなんじゃないかという気がしないでもない。後で間違いでした返して下さいと言われても困るけどまあ先方もそういう手続きのプロだと思うので大丈夫と信じることに決めた。後期分は別途支払うんだろうか。それとも後期分まで含めて今年の授業料の話はもう済んじゃったんだろうか。その辺もよくわからない。もしも最も楽観的な見通しをすると年間の授業料は20万円弱なので給付型(返済不要)の奨学金だけで四年間の学費を払って何十万円かおつりが来る。もう少しだけシビアに見て前期20万円後期20万円という学費だとしても給付型の奨学金だけでまかなえる。いずれにせよ貸与型(要返済だけど無利子)奨学金は丸々手元に残る計算だ。ということは返済のことは一切考えなくていいということだ。これから四年にわたって毎月振り込まれるお金をそのままプールしておけば後は子供が卒業してから15年間毎月引き落としになるのをただ見守っていればいい。卒業時に一括で返済してしまう手もあるけどせっかく無利子で借りてるんだから万一の場合に備えて持ってた方が有利だろう。誰かが病気になるかも知れないし塾だってどうなるかわからないんだから。
 という思わぬ僥倖に奨学金の悪口はもう言うまいと一瞬だけ思ったんだけどやはりまだ腹に据えかねることがある。それはもっと早い段階で給付を始めないと受給者は結局いろいろ持ち出しで払わなければならないということだ。今回だって前期の学費を払うために生命保険を一部解約したしそれは背に腹は替えられない手段だったとはいえ保険金の額が減るなど結構なダメージをもたらした。もしも前期の学費を払う前に奨学金の給付が始まり合わせて入学金と学費の減免がなされていたら生命保険には手をつけずに済んでいたかも知れない。そこはやはり現状に即してない点だしそのスピードはやってやれないことじゃないんじゃないかと思う。
 ところでこの56万円で気分が十何年ぶりに明るくなったことは確かだ。前の会社は辞める数年前から賞与を出す余裕がなくなっていたしもともと薄給なので賞与がなければ大した額ではない貯金を切り崩して生活して行くより他なかった。家人が外に出て働くタイプでないことはわかっていたしそういう形で家人に負担をかけることだけは避けたかった。子供に特にお金がかかる訳ではなかったけどでも一人育てるというのはやはりそれなりに大変なことだ。だから最後の数年は本当にお金の心配ばかりしながら会社勤めをしていた。そして貯金が尽きかけたところで会社を辞めた。そのとき退職金をもらったけど職はないしその退職金だけで暮らして行くのはどう切り詰めても一年くらいのように思われた。塾を始めてからもお金の心配をしなかった日なんてない。つまりここ十何年かずーっとお金のことばかり考えて暮らして来たと言える。それが生徒さんも急に増加傾向だし奨学金も入り始めたし学費は減免だし急にまとまった額が振り込まれたしでなんかすっかり心配事が霧消した感じだ。今年は父親が亡くなった以外はいいことが続く。子供だってまじめに大学に通っている。父親が後押ししてくれてるのかも知れないと思う。それとお稲荷様が。

偏る。

 最近おみくじのついたグミを生徒さんにあげている。すると同じ学年の生徒さんでひとりは吉、大吉、大大吉が出てもうひとりは凶、大凶、大大凶が出るという偏り方になった。そりゃまあそういうこともあるかも知れないけどそれにしてもねえ。大大凶ってどんだけ凶なんだいったい。

・・・のつもりだったんですが。

 一休みするつもりだったんだけど昨日また体験授業の申し込みが来たので書かずにいられなくなった。ほんとに何が起こってるのかわからない。今まで一度も生徒さんが来たことのない学校の生徒さんも多いので口コミということも考えづらい。まあもしかすると、本当にもしかするとだけど塾のコンセプトが浸透し始めたということなのかも知れない。だとするともしかしたら、本当にもしかしたらだけどコンスタントに申し込みがあるようなステージに来たのかも知れない。恐る恐るそんな推測をしている。

書類に不備。

 奨学金の借用書に当たる書類を大学に提出してもらうために子供に持たせたらラインが来て書類に不備があったと言う。返済の仕方がふたつあってどちらかにチェックを入れるべきところ入ってなかったそうだ。もう完全に頭に来たので当たり散らすことにするけどそんな大事なことをなんで最後の書類に書き込まなきゃならないんだ?ウェブで借用の申し込みをした際にあれだけ面倒な手続きをさせたんだから面倒ついでに返済の仕方くらい選べるようにしとけばいいじゃないか。それを最後の最後の書類に書かせる意味がわからん。具体的なこちらの情報はすべてウェブで伝達済み、借用書は本人と保証人と連帯保証人の署名捺印を提出するだけの形式的なものという位置づけにどうしたって見えるだろうが。だいたいこの借用書が来るまで返済の期間も額もこちらからは確認できないというのもどうかしてる。それこそウェブで自動計算でもなんでも使ってわかるようにしておくべきだろうよ黙ってたけど。それってかなり大切な情報じゃないか?これもう少しストレスフリーにしないと誰にでも気軽に使える奨学金にはならないぜ。奨学生の自覚を促すって大きなお世話だよ。まず簡単な手続きで広く奨学生にしといて成績が一定程度取れなければ取り消すってやり方の方がよほど奨学金の趣旨にかなうだろうが。だってこれだけの高い壁を誰もが容易に乗り越えられるはずないんだから。ああ心底やんなった。
 と思ったけどその後体験授業があって見事ご成約でごきげん。なんと今年になって七件目。コンスタントに月にひとりずつ入ってもらえるとこの仕事は随分楽になる。

やだなあ。

 早いものであと一ヶ月ちょっと経つと区立の小中学校は夏休みに入る。新型コロナによる期間の調整はないようだ。だからそろそろ夏期講習会の準備をしなければならない。去年は確かこの時期受験生がひとりもいなくてだから夏期講習会も適当にやったような気がする。2019年は今エクセルにまとめたものを見ると週四日午前中と午後の早い時間帯の二回ずつやって午前中は受験生の、午後の早い時間帯は他の学年の講習にあてた。合計五人参加で20万円近い荒稼ぎ(でもないか。)をしてる。しかしよくやったなあと我ながら感心する。夏休みの約40日の間計25日にわたって昼寝もせずに午前中二時間半午後は七時間半の計十時間労働。でもこのときの受験生は中一の最初からずっと通い続けてくれてた生徒さんだったので気合いが違ったんだと思う。結果ひとりは無理かなと思ってた都立高に受かった。もうひとりはちょっと障がいがあったので手に職をつけるためにそういう系列の高校へ行き最後のひとりは第一志望は落ちてしまって滑り止めの私立へ行った。2018年も2017年もふたりか三人受験生がいたので結構きちんと夏期講習をしたと思う。
 今の体力でそれができるかと言うとやや心許ない。受験生だけならもしかしたらなんとかなるかも知れないけど他の学年は難しい気がする。学年が一緒なら何人いても授業すること自体は楽だ。教える内容が同じならひとり教えるのも五人教えるのも労力としてはほとんど変わらないからだ。でも複数の学年の授業を同時にするとなると複数の物語を同時に語るのと同じでこれは結構面倒なことになる。2019年はそれを踏まえて受験生だけ別の時間帯に集めたんだろうけど今の生活で昼寝抜きで他の学年の分の授業することは体力的にちょっと無理なように思われる。かと言って他の学年でも熱心な生徒さんは夏期講習を望むのでそれをまるで無視するのも塾としてどうなのかとも思う。うーん。どうしようかな。気が重いな。やだなあ。

日曜日がすぐ去りまたすぐやって来る。

 一週間が矢のように過ぎて行く。ああもう日曜日もおしまいだと思うとあっという間に土曜日だ。そうして疲労ばかりが積み重なる。
 ほとんどアルコールとアテと昼食を買うためだけに出かける。何を食べるかは行き当たりばったりで決まる。いつものお稲荷様でお参りして途中でポカリのイオン・ウォーターを買って家人とふたりで分けて飲みまた少し歩いて商店街へ。最近暑くなったので半袖のボタンダウンを出したら着丈がなんだか短いような気がしてこれまで着てたLサイズじゃなくもうひとつ上のサイズが欲しくなってユニクロへ行く。すると1990円のボタンダウンが1290円になってたので喜んでストライプ柄のXLサイズを二着手に取る。すると家人がTシャツが値引きになってると言うので見るとまんまと村上さんのコラボTが990円になってる。少し迷ったけど「ダンス・ダンス・ダンス」を二枚と「1973年のピンボール」を一枚。ピンボールはよれて来たらプリントだけ四角に切り取ってアイロンでぴんと伸ばして額に入れて飾ろうかと思う。結構きれいな額になる気がする。ジェイはもともととても好きなキャラクターだし、考えてみると。
 それから量販店でチューハイとか買いスーパーでお弁当とかアテとか買う。通りががりのドラッグ・ストアではカップヌードルが100円だったのでそれも二個買う。いつもは廉価版を食べてるんだけど。もっともそっちも結構おいしい。うちに帰ってシャワーを浴びると子供はまた友だちとラーメンを食べに行くと言って出かける。今日のアテはゴボウのサラダとトウモロコシのかき揚げと焼き鳥とカキの燻製となかなか豪華。シメは家人は天丼で僕はフォー。ほんと小金を持たせるといろいろ遣っちゃうなあ。

さて何を書こう。

 午前中にひとりだけやって来た生徒さんがテストが近いので自習にして欲しいと言うので質問があったらして下さいとだけ伝えて小一時間スマホ版の「どうぶつの森」(通称ポケ森)をやる。そうだポケ森についてでも書こうか。名前はひらがな表記の「こんこんぶる」でレベルはもうちょっとで238になる。最近スマホを持ち始めた生徒さんのひとりはそのレベルを聞いて驚いてたけど(親御さんもやってるけどレベルは180くらいとのこと。)フレンドのほとんどは僕よりレベルが上だ。見かけとしては頭は「スパイキーショート」でちょうどぺこぱの松陰寺さんみたいな髪型。実際にはかけてないんだけど「ちゃいろめがね」をかけ「ロイヤルイースターなふく」に身を包み足もとは「モノトーンなかわぐつ」背中には「てんしのはね」を背負い手には「てもちハンバーガーセット」を持っている。なんて言うかハンバーガーショップでバイトしてるヴィジュアル系バンドのヴォーカルなんだけど実はまだ学生といったところか。サンリオのぬいぐるみを手にするユーザーをたまに見かけるけど僕は持ってなくてそれはちょっと残念。いいねされた数は32000ちょっと。これはいつ頃からだったかフレンドになったユーザー全員に毎日いいねして来た賜物。フレンドも一時は上限の99人いてそれだけ毎日いいねをつけるのは割に一苦労だった。でもあるとき履歴を見たら長いこといいねも返してくれないし鉱山も手伝ってくれないフレンドがいることに気づいてばかばかしくなって少しずつフレンド関係を解消して来た。今は二十人あまりにまで減ったけどこう気遣いのできるフレンドばかりでただ単に数が多いときよりずっと快適になった。心がけてるのは毎日のいいねの他に他のユーザーの鉱山はできる限り手伝うことと悪いけどバザーの商品はできる限り買われないようにすること。だからバザーの商品はレアなものばかりを上限まで値上げして個数も上限の10で並べてある。これはまめにバザーに商品を出してたらがんがん買われて商品集めが大変になってしまったから。特に初期は自分で集めるより人から買おうというユーザーが結構いてこちらはバザーに穴が空いてるとなんとなく敗北感を覚えるタイプなので毎日必死で魚や虫を捕まえたり果物を収穫したりしてたんだけどあるとき堪忍袋の緒が切れて以降は自衛のためにそんな手段を講じてる次第。でもまるで同じ挙に出てるフレンドも何人かいて正直共感を禁じ得ない。さらにそれだけやっても買ってくユーザーがたまーにいてそういう猛者はこれはもう許すしか他に手がない。こちらからフレンド申請をするときもまずそのユーザーのバザーを見せてもらう。ひとつも商品が出品されてない場合は論外。出品されてても「だれにでも販売しているよ♪」の表示があるとこいつは苦労したことがないお気楽なやつだなと思って申請を見送る。「フレンドにのみ販売しているよ♪」の表示のユーザーである程度バラエティーに富んだ商品構成な場合のみ申請する。ただし先方からフレンド申請が来たときはこれは無視されるとショックだと思うので全員承認することにしている。他のユーザーのためのバザーだから品揃えはきちんとして欠品はなくそうと心がけながらその実買って欲しくないという我ながら屈折したやり方になっているんだけど要するに相手にできるだけの気遣いをしながらでも必要以上に手間をかけさせられたくないという思いから苦肉の策でそんな風になってると思う。バザーに欠品があると負けた気がするのも早い話が他のユーザーに対する配慮が欠けているという自覚に端を発している。別にいい人ぶる訳じゃないんだけどゲームの単純な交流の中でくらいできれば相手に不快な思いをさせたくない。だから他のユーザーのバザーからも何も買わない。イベントでどうしても買わなきゃならないときは家人のバザーから一応断った上で買うことにしている。という訳でこんな僕でよければいつでもフレンド申請して下さい。必ず承認します。ガーデンイベントではできる限りお裾分けしますしお裾分けしていただけるよう必ずいくつか花を残しておきます。ギフトもいただいたら必ずお返しします。ただし突然フレンド関係を一方的に解消することがあります。あなたの気遣い次第です。

書類が来た。

 実家の弟に署名捺印を頼んでた奨学金関係の書類が返送されて来た。やっとやっとここまで辿り着いた。最初に動き始めてからもうちょっとで一年経っちゃうじゃないか。あとはこれを子供に大学へ提出してもらえばおしまい。継続して奨学金が受けられるかどうかの審査が10月になるとあるらしいけどそれまでは毎月お金が振り込まれるのを待つだけだ。もっとも10月なんてあっという間にやって来そうな気もする。でもまあとにかくこれでひと段落ついた訳だ。
 もうひとつ予備校の受講料の一部と大学の受験料の一部を借りていた今まで区だか都だかわからないと何度か書いた機関(社会福祉法人東京都社会福祉協議会というのが正式名称だった。)にいつだったか子供の学生証のコピーを送って大学にほんとに受かったことを知らせておいたのが受理されて償還免除の通知が今日送られて来た。大学に受かると返さなくていいという制度で二十万円ちょっとがすでに振り込まれていた。これは全額家人に渡したこともすでに書いた通りだ。万が一合格しなくても救済措置があるということだったけどそれもまた面倒そうだったので無事合格して本当によかった。これでこの一件は完全に片付いた。またその知らせが奨学金の書類と同じ日に届くというところがなんとも。
 毎日さんのお母さんにメールして通常通りの授業回数にして欲しい旨伝えて承諾された。これで日々の疲労が少しだけ軽減される。本当に疲れる。明日も午前中から授業なので気が重い。そうも言ってられないけどね。
 飯島真理さんの「Rose」を繰り返し聴いている。飽きない。他のアルバムも聴いてみようかなあ。それから柏原よしえさんのファースト・アルバムは個人的にはちょっと失敗だった。要するに音楽性とかいうこととは無関係に単に彼女のファンだったから聴いてただけということがはっきりした。当時の自分にとって極端に言えばそれがどんな曲であっても彼女が歌ってさえいれば聴く価値があったということだ。そういう可能性ももちろんあると思ってたけどまあ十代半ばの自分に少し近づけただけでもよしとしたい。彼女について考えるときの胸の震えみたいなものはまだ自分の中に残っていることが確認できたし。
 前にも書いた通り先月末の段階ですべての費用を支払い終えても数万円が手元に残るという経済状態になった。去年の2月に家人に渡す生活費がショートしてたのから比べると夢のようだ。毎日さんが塾を辞めても状況はあまり変わらないので子供の定期代と昼食代を僕が負担することにした。それまでは家人が自分の収入とやりくりとでそれを捻出していた。まあ奨学金の運用をするのは僕だし大学関連の細かい費用も僕がなんとかするのが道理ということで。どこまでできるかわからないけど来週も体験授業だし見通しはそれほど暗くないように思える。
 ということで最近さっぱりバイト探しをしてない。タウンワークのアプリの他あと二社ほどLINEに登録して不定期に仕事紹介の知らせを受け取っている。少し前までは連絡が来ると律儀に仕事のリストを見に行ってたんだけど変わりばえしないし目下のところ緊急にバイトが必要ということもなくてそうなると通知が来ているというマークを消すために一瞬見に行くだけで内容にまで目を通さずそのまま閉じてしまう。そしてこんなに疲れてるのに本業の他に仕事なんてできるのかねと思う。
 とにかくまあ果てしなく疲れている。

いい知らせと悪い知らせがある。

 いい知らせの方はまた体験授業の申し込みがあったこと。来週行われる。また女子だ。悪い知らせは昨日書いた毎日さんが塾を辞めることになったこと。でもこれで親御さんに言いたいことが言えるようになって逆によかったのかも知れない。とりあえず授業は週二回に減らしてもらおうと思っている。

女の子たちだけの時間。

 もともとうちの塾は女の子が少なかったんだけど最近入ってくれた小学生は女の子が多くて気がついたら女の子たちだけの時間帯というのができていた。四人集まる。全員別々の学校だ。ジェンダー云々のお話には多分抵触しないと思うので言うとその日はうるさい。女の子どうしというのは打ち解けるのが速い気がする。下の学年の子のひとりは明るくてよくしゃべりホワイトボードに絵を描くのが好きなんだけどその子が休み時間に絵を描き始めると他の子たちも競うようにホワイトボードの前に集まってわいわい言いながら絵を描いている。授業中も上級生の子たちは私語が絶えないし(注意してもやめない。)気になる話題になると他の学年の女の子も話に参加したりしてたまに収拾がつかなくなる。でも下級生の方が勉強には熱心だ。特に絵を描く子は飲み込みが速くてここはちょっとわかりづらいかなというところでも難なくクリアする。やる気も根気もある。上級生のひとりは前にも書いた頭はいいんだけどさぼり屋の子でちょっと目を離すと持って来たコミックとか小説とかを開いて読んでいる。他の子にも悪い影響が出そうなのでやめるように言うとそのときはやめるんだけど少し時間が経つとまた読み始める。勉強なんて全然進まない日もあって正直塾になんて来ないでどこかでずっと何か読んでた方がその子のためになるんじゃないかという気がする。将来立派な小説家になれるかも知れない。でもあんなにさぼるんじゃ仕事になんてとても就けないかも知れない。もうひとりの上級生は毎日でも塾に来たい前にも触れたことのある子でほんとに毎日通って来てたんだけど(最大で週六日)今は四日だけにしてもらってる。初めは猫をかぶってたみたいなのがだんだん本性を現して来てちょっとつき合いきれない感じになったからだ。まずずっとスマホをいじり始めたのでそれは他の父兄からクレームが来たと言ってやめてもらった。小学生でも結構スマホを持っててその子がずっとスマホをいじってれば自分もやっていいのかと思う子もいるからだ。それからスマホで連絡をとって途中で教室を出てって友だちと会ってるみたいだったのでそれもやめてもらった。外出時に何かあっても責任が取れないしこれも同様に途中で外出してもいいんですかと尋ねる生徒さんがいたからだ。あと困るのが授業中に平気で母親が電話をかけて来ることでこれは常識を疑ってもいいですよね?どこかで一度言わなければならないんだけど今は機会をうかがっている。ピンポイントではなく一斉送信を装って授業中の電話はやめて下さいとメールすれば角が立たないかなと考えている。それともうひとつうちの塾では一日に三つと問題集のテストページの点数によってさらに三つまでキャンディーをあげている。80点以上なら一つ90点以上なら二つ100点なら三つだ。するとこの子がそのテストページの解答をノートに書いて持って来て100点だったんだけど一度解いてすでに答えのわかってるページを解き直して持って来ていることがわかった。でもこれはさすがに面と向かっては指摘できない。それをやったら追い詰め過ぎな気がする。なのでたまにそういうことがあっても黙ってキャンディーをあげている。そして割に嫌な気持ちになる。それもあって四日だけにしてもらってるんだけどほんとはもっと減らして欲しいと思っている。ちなみに受講料は通常と同額。
 女の子たちだけの時間帯は騒がしいけどほほえましいみたいなノリになると思って書き始めたのがその上級生のふたりが相当嫌なんだな自分はと薄々気づいてたことを確認するだけのことになった。でも下級生の方は多少うるさくてもふたりともとても素直でいい子たちだ。彼女たちに上級生の悪影響が出ないよう今のところはそこに全力を傾けているということになると思う。

マクロスはほとんど見なかった。

 飯島真理さんのアルバム「Rose」を毎日何回か通しで聴いている。だんだんなじんで来てすごくいいアルバムだと思うようになった。それで飯島さんについて調べると今でも音楽活動を続けられている。結婚してロサンジェルスに活動拠点を移してからも精力的にアルバムをリリースされていてかなり骨太の活動のように思われる。ファースト・アルバムをリリースするより前にマクロスリン・ミンメイの声を担当されたということだ。それでシンガーソングライターというよりリン・ミンメイの声優さんという側面で見られることが多く一時は随分悩まれたらしい。でも英語版のマクロスでは英語で彼女の声をあてたというのがおもしろい。キャラクターと声をあててる方が仲直りできたみたいでよかった。僕もミンメイの声はよく覚えている。すごく魅力的なキャラクターだった気がするけどその割にはマクロスはほんの数話しか見たことがないしどういうお話かもよく知らないし劇場版も続編もまったく見てない。ガンダムはある程度フォローしたし一作目の劇場版も三本とも映画館で見たのと比べると随分温度差がある。どうしてかはわからない。まあそう何もかもがうまく説明できるという訳でもないんだろう。ただもしも飯島さんがミンメイの声をやられなかったら「Rose」との出会いもなかったんじゃないかと思う。そういう意味ではミンメイがすてきなキャラでよかったと思う。

自由でいい。

 午前中10時前に家人と僕が出かけるときにはまだ寝てる。11時半に帰って来ると起きてて録画した「青天を衝け」を見ている。朝ご飯を食べてないので冷凍の焼きおにぎりを食べるか尋ねると食べると言って二個食べる。買って来たお弁当をご飯増し増しにして完食したのが約30分後。家人と僕が昼寝すると家から出て行く。午後3時過ぎに塾に行くと机でスマホに向かっている。授業が始まると4時過ぎに黙っていずこへともなく出かけて行き5時半頃ラインが来て安いコピー用紙があるけど買って行こうかとある。今どこにいるか尋ねると自転車では小一時間かかりそうな縁もゆかりもないところにいると言う。そこにある老舗の文房具屋さんが前々から気に入っていて時々立ち寄るらしい。それで頼むと500枚入りを2パック買って7時過ぎに帰って来る。家人が用意した夕飯を食べて授業が終わった後に塾にやって来ておそらくこれから真夜中過ぎまでひとりの時間を過ごす。本当に自由でいい。でも大学生のときが自由じゃなかったらいったい一生のうちのいつが自由な時間なんだ?と思う。思い切り好きなことをすればいい。