指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

予習が楽しい。

 小六の生徒さんには中一の数学を予習する授業を中一の生徒さんには中二の数学を予習する授業をしている。これがなんだかとても楽しい。個人的には数学より英語の方が得意だ。でも予習に限って言えば数学の方が楽しい。ぜいたくを言えば英語は高校生に教える方がいい。要するに中学の数学くらいが僕のレベルにはちょうどよくて中学の英語となるとちょっと物足りないということのような気がする。授業というのはやっぱりわかってもらってなんぼなので教える側からする授業の楽しさというのは生徒さんが確実に理解してることを実感するときの充実感から来ているように思われる。実際小六の算数より中一の数学の方がおもしろいんだけどとか生徒さんに言われる以上のこの仕事のやりがいはない。それはもう受験に合格したと聞くよりずっとうれしい。合格するのは本人の努力によるところがより多く授業がおもしろいのは講師の努力によるところがより多いと思われるからだ。なるべくおもしろい授業ができるよう僕も楽しんで教えて行きたい。
 スイムは33分16秒で千メートルと「小さな神さま」が記録してくれている。平均心拍数は122拍/分。ストロークは535。ストロークというのはクロールの腕を何回かいたかということだと思う。千メートルで535はさすがに少なすぎるのでアップルウォッチをつけてる左腕だけのデータと考えると右腕までを含めて倍か倍よりちょっと多くなるんじゃないかという気がする。仮に倍として1070回腕をかいてるなら二十五メートル泳ぐのに平均で26.75回腕をかいてることになりこれは実感に照らすと若干多すぎるようにも感じられる。ただ最後の方は疲労でフォーム(仮にそんなものが僕にあればの話だが)なんかめちゃくちゃで泳いでる可能性もあるのでまあ妥当な値と見るべきなのかも知れない。この辺は「小さな神さま」の仕事ぶりをこれからどう評価するのかもう少し探って行かねばならない点だ。使い方もまだ曖昧なところが多々あるし。ちなみに今日驚いたのはすべてのラップにそれぞれ何秒かかったかが記録されてることだった。二十五メートルプールで千メートルということは二十五メートルを四十本(つまり四十ラップ)泳いでるということでその四十本それぞれに何秒かかったかを確認することができる。すごい。そんなのまで記録しててiPhone記憶媒体は容量の面で今後大丈夫なんだろうかとも思うけどまあ大丈夫なんだろうな。容量のことを気にしてるなんて古いパソコンユーザーだけなのかも知れない。でも無限の容量は原理的にあり得ない。
 たぶん今日は三冠王を獲れたと思う。スイム千メートル読書百ページブログ千字。

泳ぐのがちょっと楽しくなる。

 初めてアップルウォッチをつけて泳いでみた。モードを選択して開始ボタンをタップすると三秒間の秒読みの後百分の一秒まで計れるデジタル時計がスタートする。泳ぐと泳いだ距離と消費カロリーそれに二十五メートルを何回折り返したかが表示される。ということは自分の泳いだ距離を自分で数えなくていいということでこれは野良スイマーの方ならおわかりいただけると思うけどかなりの手間を軽減してくれる機能だ。まわりのスイマーが口を揃えて言うことのひとつにに泳いでるうちに自分が何メートル泳いだかがわからなくなってしまうというのがある。あれ?これで三百メートルだっけ三百五十メートルだっけというのは僕にも割にしょっちゅうある。スピードが安定してる熟練スイマーならプールサイドの時計を見るだけで何分経ったから何メートル泳いでるはずとか推測がつくのかも知れない。でも駆け出しの野良スイマーにはそういった目安もなくて根がまじめなせいか迷ったときは少ない方の値をとるようにしてるので自分的にはこれで千メートルなんだけどあと五十泳いどこうとかあと百泳いどこうとかとにかく誤差まで含めて確実に千メートルに達したことにしたくてがんばらなければならない。時間があるときはいいとして時間が限られてるときはこれが結構つらい。でもアップルウォッチはそうした「距離を数える」というくびきからスイマーを解放してくれる。これは大げさに言うと神を味方につけたということと同じな気がする。人知の及ばないことをすべて知ってるのが神だとすれば自分が泳いだ距離を自分で数えなくとも知っててくれるアップルウォッチはある意味で限定的な神ということになる。これはすごくありがたい。もうひとつアップルウォッチの効用を言えばひとりで泳いでるのになんか見守られてるように感じられることだ。あるいは伴走者が付き添ってくれてるみたいな。もちろん泳ぐというのはひとりきりの孤独な営みなんだけどそれを見守ってくれる誰かがいるかのように錯覚することができる。これは心理的に意外と大きい気がする。端的に言ってなんだか心強い。自分はひとりじゃないと思うことができる。何度も言うけどそれは錯覚なんだけど錯覚だろうとなんだろうと泳ぎ続けることに力を貸してくれるなら大歓迎だ。ということで今までふにゃふにゃ泳いでいたものに輪郭を与えてくれたと言うか秩序を与えてくれたと言うかそういうものとしてアップルウォッチの役割はとても大きいと感じた初日。これで四万円なら安いもんだ。ただし以前からのユーザーに尋ねると意外に壊れやすいということで壊れると修理代って馬鹿高いので壊さないように長く使って行きたいと思っている貧乏な野良スイマー。今日のスイムはアップルウォッチによるとちょうど千メートル。

「さよならアイルトン・セナ」と彼女は言った。

 ひざが痛くて今日もスイムはお休み。家人のリクエストで池袋のジュンク堂の並びにあるカフェ・ヴェローチェで朝食。チーズとツナのホットサンドと家人はアイスの僕はホットの紅茶。チーズがおいしかった。紅茶も身に沁みておいしい。以前はティーバッグの紅茶は一切受け付けなかったけど技術が上がったのかこちらが衰えたのか今はとてもおいしく感じられる。セットでひとり四百八十円。食べ終えると午前十時を過ぎていたのでヤマダ電機にアップルウォッチを見に行く。プールでスマートウォッチを使うお客さんがちらほら見受けられる。どんな機能があるのか皆目わからない。ただ便利なのなら使ってみたい。ウェブでちょっと調べたところ運動のデータをとるならグーグルピクセルウォッチよりアップルウォッチの方が適してるとあった(嘘だったらすいません。)のでちょっと説明とか聞いてみようかなと思った次第だ。(このあたりで今日のタイトルの意味の察しがつかれた方は間違いなく本ブログのザ・ロング・アンド・ワインディング・ユーザーです。ロングだけじゃなくたぶんワインディングです。)それでヤマダ電機にはアップルの小綺麗で結構大きなブースが一階にあるのでそこへ入って行き販売員さんとは違う制服を着たアップル専門みたいなお店の人に話を聞いた。するとアップルウォッチにはプールスイミングというモードが用意されていて心拍数どころか泳いだ距離までカウントしてくれるとのこと。気軽に説明を聞きに行っただけなのにこれでぐらりと心が傾く。しかも一番下の価格帯(四万円弱)のものでもそのモードがサポートされてるということで傾きがますます角度を増して行く。すぐに買うのはどうかと思って検討しますと伝えてから二階に他のスマートウォッチを見に行く。でもスイムに特化したモードを持つものが見つからずここに至って傾きは限界を超えどしんと音たてて地面に倒れた。倒れた先にはアップルウォッチが指し示されている。冬期講習の講習代がまるっと手つかずに残ってて金額としてはそれで買える。家人に相談するとそんなに買いたいものがあって買うお金があるなら買ったらということでじゃあすいませんけど買いますということで買った。僕としては後に退けない環境をつくりたかったということもある。主に水泳のためにアップルウォッチを買った以上水泳やめる訳に行きませんよねということです。これで泳ぐのにまた一興が添えられることになると思う。
 何度も書いてるように愛用の腕時計はタグ・ホイヤーのものでもう三十年近く前に買った。故障したときはスイスまで修理に出したりして今に至っている。そこまでして愛用してるのはアイルトン・セナ自身も使ってたモデルだからだ。亡くなったあと出版された写真集でセナが同じモデルを身につけてるのを見つけたときは死ぬほどうれしかった。アップルウォッチを購入したので僕がそのタグ・ホイヤーの腕時計をつけなくなるんだろうと家人は考えたのかも知れない。あるいは古いおなじみのおもちゃと新しいおもちゃのどちらをより大切にするのというからかい半分の気持ちがあるのかも知れない。それで「さよならアイルトン・セナと彼女は言った」んだけど悪いけどセナとさよならする気はない。役割を分けてこれからもセナの小さな形見を使い続けて行く。

無冠。

 ラストまでバイトを入れると帰ってすぐお風呂に入っても出て来るのが十一時を過ぎるのはいつものパターン。とりあえず一杯やりながらこれを書いている。今日もいろいろあった。新しい生徒さんが来た。それから学習相談希望のお母さんとやっと連絡が取れた。メールしてもショートメール送ってもなんの返事もなくて電話するとつながる前に切れてしまう。よほど電波環境が悪いところに住んでるかよく知らないけど格安のプランでケータイを使ってるかそういうことなんだろうか。いずれにせよストレスが多そうで他人ごとながらどうにかした方がいいんじゃないかと思う。向こうから電話がかかって来てとって話し始めると声が遠のいたり近づいたりする。おいおい頼むよ切れないでくれよと祈りながら来週の金曜日に相談に来ることに決まる。ひとまずはよかった。バイトは午前中一時間半午後一時間受付の仕事で割に楽だった。ただ気圧の関係だかなんだか夜になって急にひざが痛んでしかたない。明日も結構長時間仕事が入ってるので悪化しないことを祈るのみ。出勤時に忘れ物をして取りに帰ったので泳げる時間が短くて十五分ちょっとで五百。仕事で泳いだ分を入れても五百五十しか泳げなかった。ただオールオアナッシング的に物事を考えがちのところ半分の五百メートルでも全然泳がないよりはいいかと思えるようになったあたりは少しは大人になったのかもと思う還暦。千メートル泳ぎ百ページ読み千字書くという目標に照らし合わせると昨日の三冠王から今日は無冠に転落。ひたすらひざが痛い。
 鳥山明さんのご冥福をお祈りいたします。

それほどおもしろくなかった。

 うーんとブックオフで少しだけ立ち読みしたときにはすごくおもしろく感じられたんだけど通しで読むとそれほどでもなかった。これはやっぱサイトで読んだ方がずっとおもしろい。覚え違いとその正解案が列挙されてるだけの方がリズムがいいというのもあるしこの本の場合はその収録数が少ないのですごくおもしろい覚え違いとのエンカンター数も少ないというのもある気がする。サイトには「リボルバー」の覚え違いが「リバルボー」とか超強力なものもあって爆笑を禁じ得ない。いや僕だけかも知れないけど。ブックオフだから安かったとは言え買わなくてよかった。第二弾とか出てもたぶん買わない。
 今朝はバイト前に泳ぐのに充分間に合う時間に目が覚めた。でも昨日の夜の疲れを思いっきり引きずっててとりあえず朝泳ぐのはやめにした。朝食を済ませて出勤。普通に仕事をする。希望より一時間短いシフトだったので勤務が終わってから泳ぐことにした。お客さんの間を縫って泳ぐのでひとりきりで泳ぐよりも随分ペースは落ちる。でも無理だったら千まで泳がなくてもいいや行けるところまででいいやと思いながら結局一時間弱で千メートル泳げた。疲れていても千メートル泳げたということは自分の中では割に自信になる。疲れてるイコール泳ぐのをやめるという等式を多少疲れてても泳げるという物語に置き換えることができるからだ。まあそれでつらさが軽減されるかと言えばもちろんそういう訳じゃないんだけど。
 都合が悪くなったので八日金曜日のシフトについて午後七時からラストまで代わってくれる人を募集しているというコメントが昨日バイトのグループラインに上がった。結構何度も一緒に仕事してる学生さんで気の毒に思ったしたまたま時間が空いてたので直にラインして入れる旨伝えた。それで明日その時間帯シフトに入ることになった。のはまあいいとしてそうすると中抜けの時間があるにせよ明日明後日と朝イチからラストまでバイトすることになる。もちろん土日合わせて二十時間バイトしてた去年の今頃よりはずっとマシだけどそれでも体が保つか不安だ。なんかギリギリでいつも生きていたい訳じゃ全然ないのに結果的にいつもギリギリで生きてるような気がする。そう言えば左足のかかとに一センチくらいのあかぎれができてこれがまー痛い。プールサイドは基本裸足なので(何かあったらすぐにプールに飛び込めるようにしとくため)油分も奪われるし素肌に受ける刺激も大きいということだと思う。だましだまし体を使って切り抜けたい。ただ明日は二時間半受付の仕事なのでそれがちょっとだけ救い。
 今日は千メートル泳ぎ百ページ読み千文字書く初めての三冠王になれるかも知れない。もっとも読んだ百ページがすかすかだったので若干ずるした感は否めない。

急に暇になる。

 午前中は三十分ちょっとで千メートル泳いでそのままバイト。今日の授業は中三の授業がなくなったので夕方の約一時間半のみ。行ったことのないイタリアンのお店にパスタを食べに行きたいと家人と子供が言うのでとりあえず図書館に本を借りに行った後そうすることにする。ところがその片道十分弱の図書館への行き来がつらくて仕方ない。頭の芯がぼんやりして体中にうまく力が入らない気がする。帰ると家人も子供も食事に行くのをやめた方がいいんじゃないかと言う。でもまあ約束したことだしと思って少し休めば大丈夫と言って吉と出るか凶と出るか割に賭けだったんだけど家人に切ってもらったトマトをアテに酎ハイのロング缶を一本飲む。すると少し元気になった気がしたので仕度をして出かける。三人で二十分ほど歩いてお店へ。カウンターの他に小さいテーブルが三つ四つあるだけのこぢんまりとしたお店。一見したところ雰囲気はバーみたいだ。照明もそんなに明るくない。ピザを一枚頼んで三人で分けてからそれぞれ好きなパスタを注文する。これがとてもおいしかった。僕はたらこのクリームパスタを頼んだんだけどソースがやさしい味で麺もアルデンテより少し柔らかくてちょうどいい感じ。ピザも薄めの生地でチーズがまたおいしくて家人も子供も大満足。また来ようと言いながら帰って来た。でも暇になると疲れがどっと出る。気がゆるむんだろうね。まあたまには気がゆるんだ方がいい気もする。
 そう言えばこの前の体験授業の生徒さんは今日メールが来てめでたくご成約となった。それもきっと気がゆるんだ理由だと思う。明日のバイトはいつもより一時間短い。忙しいのが当たり前だったのがなんか急に暇になった。そうなると待ち構えていたように体が悲鳴を上げる。

大体終わった気がする。

 確定申告は家人の分も自分の分も済ませた。新年度の時間割に関するアンケート用紙もつくり終えて配布を始めた。春期講習の申込書についても同様だ。さしあたって三月前半にやらなければならないことはすべて終えられた気がする。アンケートの回収を待って新年度の時間割をつくらなければならないけどそれは三月後半のお話だ。春期講習も三月の下旬だ。少しの間通常のルーティーンに戻っていいみたいだ。あれだけ気の重かったいろいろも終わってしまえばどうということはない。まあたいていの物事というのはそんな風にできてるのかも知れない。だから手をつけないまま気が重い時間を引き延ばすのは損と言うかもったいない。さっさと片付けてなるべく早くさっぱりするにしくはない。わかっててできない。来年もまた同じ轍を踏むことだろう。でもとにかく今年の分は終わった。
 今日は泳ぐのはお休み。前日までは明日も泳ぐぞと割に意気込んでいる。でも朝起きるとちょっと今日は休もうかなと思う。体もあちこち痛い。時計に急かされて泳ぐのもきついと言えばきつい。それで休むと必ずと言っていいほど後悔する。やっぱ泳ぐんだったなとか塾が終わった後でも泳ごうと思えば泳げなくもないなとか考える。こういうところの気持ちの整理のつけ方は本当にいつまで経ってもうまくならない。不惑の年を二十年も超過してるんだけど二十年間ずっと惑ってばかりだ。
 昨日の体験授業のおうちからはこれまで連絡がない。経験から言って体験授業から二十四時間以内に連絡がない場合入ってもらえるケースはほとんどないので今回も駄目だったんじゃないかという気がする。以前は体験授業即入塾が多かったんだけどいつ頃からかそうも行かなくなった。うーん。毎年春先は本当に大変だなあ。まあ仕事の性質から言ってそれも仕方ないんだけど。もう一件体験授業の申し込みが来ていてこちらは先方が希望の日時を考慮中。近く連絡が来ることになってる。来ないこともあるからなあ。来るといいなあ。明日は多少無理してでも泳ぎに行くつもり。

 もうひとつあった。昨日だったかブックオフへ行って福井県立図書館の「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」を見つけてちょっとだけ読んで結構笑った。「ねじ曲がったクロマニョン」みたいな名前の村上春樹の本ってすごいよね。しかも知ってさえいれば不思議と正しいタイトルがわかっちゃうところもすごい。三百円くらいだったので買おうとしたら家人が図書館で借りれば?と言うので買わないでうちに帰って図書館のサイトを検索した。何年か前に出た本だけどこんなおもしろそうな本なら何人か待ちだろうと覚悟してたらあに図らんや在庫ありだったので近くの図書館まで取り寄せを依頼。もう届いてるんだけど今日は取りに行ってる暇がなかった。明日は行けるので行こう。それとは別に福井県立図書館のサイトでも最新の覚え違いまでを見ることができる。こちらも結構強力で生徒さんが問題解いてる間声を出さずに笑った。今更ながらかも知れないけどお勧めです。「福井県立図書館」で検索を。スマホにも対応。

Anytime Anywhere。

 miletさんが歌う「葬送のフリーレン」のエンディングテーマ。何度か聴いてるうちにだんだんすごくいい曲に思えてきてmoraでダウンロード購入。決済にアマゾンのアカウントが使えるので新たにサインアップする必要がなくて便利。パソコンにヘッドフォンを挿して何か他の作業をしながらエンドレスで聴いている。歌詞がよくわからないのでウェブで調べて一読したところそれでも意味がはっきりしない。とても不思議な歌詞みたいな気がする。自分の世界観とは何ひとつ一致しないみたいな。それがいいことなのか悪いことなのかは今のところよくわからない。歌詞にすごい惹かれる曲ってあるから。でもこの曲はmiletさんの声やコーラスや伴奏のアレンジなんかにものすごく惹かれる。逆に言うと歌詞はあまり関係ないのかも知れない。ただ不思議な歌詞だなくらいでいいのかも知れない。もしかしたらこの曲は「葬送のフリーレン」という作品の世界観と軌を一にしてるのかも知れない。だとしたらフリーレンの世界観も正直つかみかねてる自分には理解できなくて当然なのかも知れない。仮定推定仮定推定。
 体験授業は自分なりには手応えがあった。でもその種の手応えほどあてにならないものはなくて今までもこりゃ楽勝で入ってもらえるでしょと思った件で何度もフラれている。だからわからない。今日のタイトルは「わからない」にすべきだったかな。でもそれじゃあ毎日同じタイトルになっちゃう気もする。考えてみれば毎日何かがわからないから。いくつになってもいろんなことがわからない。今日わからなかったものを正直に吐露するだけでもそれなりに意味のあるブログになるのかも知れない。「わからない」と「かも知れない」と「そんな気がする」という末尾の文だけで書かれたブログ。誰も読みそうにないな。酔いが回ってきたみたいだ。あ。「みたい」も文末に使うといいかも。
 今日はバイトお休みだったので朝のスイムはゆっくり四十分近くかけて千。その後ウォーキングしたりして水の中で遊ぶ。午前中のシフトにはほとんど入らないバイト最年長のおじさん(デタさんと名前をつけておく。還暦の僕より十歳以上年上。)が珍しく午前のシフトに入っていたので段取りを割に事細かに詰め所のホワイトボードに書く。僕は仕事をきちんとするという理由でこの人に評価されていて逆に僕もこの人のことが嫌いではない。認知症の始まりかもと最近誰彼となく言うようになってて確かにそういう兆候はあるような気がする。だからこそ彼を困らせないようにできるだけの準備はしておきたい。お客さんの入館前に帰って来ちゃったのでわからないけどデタさんが心安らかに過ごせる午前中だったとしたらとてもうれしい。それを自分がサポートできてたとすればね。明日はバイト。火曜日はグレートマザーまーさんが来るのですごく安心だ。(画像にある商品は僕が購入したものとは全然異なります。ごめんなさい。)

家人の確定申告書類ができあがる。

 出版社から送られて来た源泉徴収票(そうは書いてないんだけど)を元に国税庁のサイトで家人の確定申告表その他をつくる。文章を書くことによってもらえる収入というのは名目上「雑収入」になるらしい。でも雑収入の細目を開くと「原稿料」と「印税」は別の項目みたいになってる。この場合源泉徴収票に「原稿料・印税」とか記載してあったら一体どちらに腑分けしたらいいんだろうか。わからない。わからないけどなんとかするしかないので今回は全部「「印税」で行くことにした。そう言えば「印税」って言葉よく聞くけどそれってなに?と改めて訊かれるとよくわからない。印刷したときにかかる税金ってこと?でも印刷したときにかかる税金が作者に入るってどう考えても変な話だ。調べればわかるんだろうけどまあいいや。とにかくできあがった。明日はバイト休みなのでプリントアウトして投函まで漕ぎ着ける。
 今日のスイムは三十分ちょっとで千メートル。まあ可もなく不可もなく。時間がまだ二十分くらいあったので潜水とかして遊ぶ。これは楽しかった。リラックスできた。がむしゃらに泳ぐだけじゃなくたまにはプールのこういう楽しみ方も取り入れられるといいのかな。

必死。

 ラストまでバイトすると普段よりも寝るのが遅くなるので睡眠時間が短くなって昨日の疲れを引きずったまま今日が始まった。でも泳ぐのを休もうとは思わなかった。なぜかな。とにかく七時前に起きて家人の用意してくれた朝食をとってから出かける。いつもよりちょっとだけ早くプールに入ることができる。調子がひどく悪いとは思わなかった。ただ今日はもう泳ぐのやめようかなとは途中で何度か思いその度に許された時間までは泳ぎ続けようと思い直す。それで結局千メートルをなんとか泳ぎ終えたときには四十分近くが経っていた。まあしょうがない。そういう日もある。
 連絡がもらえなかった生徒さんはたぶん不合格だったんじゃないかと考えることにすると都立高校には今年ひとりしか合格しなかったみたいだ。うちの子と同じ高校で偏差値はそこそこ。不合格だった生徒さんについて言えばこれもまたまあしょうがない。そのうちには入試よりも期末考査の対策を優先してた生徒さんも含まれる。もちろんそういう選択は本人の自由なんだけど言わんこっちゃないともちょっとだけ思わないでもない。まあそれが合否を分けたかどうかも本当はわかんないんだけどね。でも受験の日までは受験対策に全フリしといた方がよかったんじゃないかなと思う。悔いを残さないためにも。
 必死に千メートル泳いでから午前中のバイト。疲れのせいでいい感じで力が抜けてたのかそれほどきつくなかった。ただ三月からプール内でのルールが一部変更になって告知をきちんと読んでくれたお客さんはいいんだけど早呑み込みの人も結構いてそれはルール違反に当たるので我々としては見過ごす訳に行かない。その点でちょっと仕事が増えて大変になった。まあすぐに慣れるんだろうけど。このバイト先は意外とトップダウンで現場の意見に耳を貸さない傾向がある。中枢は末梢の奴隷だっけ。そういういい言葉もあるのにね。
 バイトから帰ってシャワーを浴びて飲んで食べて昼寝。目覚めたときにスマホのアラームを解除したらしい。でもそこからまた眠ってしまい次に起きたのが塾が始まる五分前。ベッドを飛び出しあわてて服を着て塾に駆けつけ始業の一分前に着いた。時間通りに来ない生徒さんばかりの日で助かった。夕方からバイト。でも思いがけず一時間半受付の仕事に回してもらえて結構楽できた。僕より古くからいるバイトの学生さんがプールの外からガラス越しに手を振ってるのに気がつき手を振り返すと会釈をするので会釈を返した。後でグループラインを見たら今日でバイトを辞めるんだそうでそれでわざわざ手を振ってくれたんだなと腑に落ちる。仕事ぶりは決して褒められたもんじゃないけど長い間断続的に一緒に仕事をしたしなんか相談事みたいなこともされたのである程度信頼されてたのかも知れない。言ってくれりゃあシャーペンあげたのに。でもまあ幸多かれと願う。
 とりあえず一日乗り越えられてよかった。必死だった。

甘く見ない方がいい。

 予定通り朝七時過ぎに起きて顔を洗って通院の日は朝食が食べられないので朝食抜きでプールへ。三十数分で千メートル。平均値といったところか。うちにとって返してシャワーを浴びて体を拭いて着替えて病院へ。今日は眼底検査も受けなきゃいけなかったのでいつもより時間がかかる。問診ではすごく数値がよくなってると先生に褒められる。何か原因がありますかと訊かれたので水泳を始めましたと答える。続きそうですかと問われたのでしばらくは続けようと思いますと答える。自分の体のためということは取りも直さず自分の家族のためということ。モチベーションとしてこれより強いものはない。帰宅してからまだ時間があったので塾に置いといた確定申告の封筒を取りに行きそのまま郵便局へ。その道筋が意外に遠くてああ疲れたなと思ったときに気づくべきだった。もっとも気づいたところでもうどうしようもなかったんだけど。封筒を出してから子供の奨学金のための通帳と僕の年金のための通帳に記帳する。年金というものを初めてもらった。でも特に感慨とかはない。こんなに少ないの?と改めて思っただけ。でもまあ仕方ない。とりあえず今現在は困ってないのでお金は下ろさなかった。帰宅してお風呂を洗ってシャワーを浴びる。冷蔵庫から珍しくビールなんか出して飲んでると家人が買い物から帰って来る。それから缶酎ハイ飲んでお弁当食べて昼寝。子供は昼食後バイトに出かけて行った。夕方は塾。それからラストまでバイト。受験生が二月いっぱいで辞めちゃったので三月は週に二日ばかり夜の時間がぽっかり空いた。今夜は手が足りないということだったので数日前に急遽申し出て入れたシフトだったんだけど体がきつくて後悔することしきり。思い当たるのは通院でそれって結構きつい作業なんじゃないのと改めて気づいた。ただでさえ詰め込みすぎの日に通院が含まれてることを今後はあまり甘く見ない方がいいと自戒。明日も昼寝とか授業とかを挟むものの朝イチからラストまでバイト。朝千メートル泳いでも尚ラストまで体が保つかちょっと不安に思っている。

目標。

 一日に千メートル泳ぐ。百ページ読む。千字書く。それをしばらくの間目標にしようかと思う。今日のスイムは三十分で九百メートルという最低ライン。でも仕事で二百メートル近く泳いだので計千メートルは達成したことにしておく。確定申告の書類は昨日封入まで終えた。今日は来年度の時間割をつくるために生徒さんに配布するアンケートのデータが完成した。近くプリントアウトして来週にでも配り始めたい。いろいろ着々と進んでいる。それからすごく久しぶりにサイト経由で体験授業の申し込みが来た。近くの小学校の五年生の女の子。保護者にメールを返信して夕方電話した。日時を決めて再度連絡してくれるとのこと。二月三月で受験生も含めて四人辞めるのでおよそ十万円の減益。でもわずかながら年金が下り始めたのと年度替わりで進級すると受講料が上がる生徒さんがいるおかげで現行のままでも収入にはそれほど影響がない。ただ年金はできれば全額貯金しときたいので十万円分とは言わないまでももう少し生徒さんが増えると助かる。結局昨日の夜の授業では高校での勉強の仕方とか大学受験のこととか自分の経験を交えて話して中三の生徒さんへのはなむけとした。そういうことを話したのは今年が初めてだ。でも今までの生徒さんにも話してあげればよかったとちょっと思った。最後にシャーペンいるか尋ねたら欲しいと言うのであげた。明日は都立高の合格発表だと昨日も書いたけどそれは誤りでほんとは明日。うまく行ってるといい。これから春期講習の申込書をつくろうと思う。そういうのが全部終わるまでは最初に書いた目標の達成は難しいかな。これも千字にはなりそうにないし。明日は朝泳いでから通院ついでに郵便局で確定申告の書類を送る。

と思ったら。

 確定申告のお話の続き。昨日国民健康保険料の正しくは「納付済額のお知らせ」というらしいんだけどもその葉書をなくしてしまったと書いたんだけどうちに帰って(書類の作成は塾でやってるので)念のため郵便物をまとめて置いとく辺りを探したらものの一分もかからずあっさり見つかった。なのでそれもソフトに打ち込んで今日再度プリントアウト。控除されるされない以前に確定申告に提出する書類に健康保険料の記載がないってのは不自然に思えてその方が気になった訳だ。我ながらそういうとこ割に杓子定規で融通が利かない。でもまあこれで満足の行く仕上がりになった。今年はなぜか税務署から申告用の用紙とかマニュアルとかが送られて来なかった。e-TAXを推奨してるみたいなのであまり郵送による申告に積極的じゃないのかも知れない。でも個人的にはそこまでウェブの安全性を信頼してないので今後もできる限り郵送で申告したいと思っている。で用紙が送られて来なかったので添付書類用の台紙がない。でもこれは先ほどスマホで調べたらPDFとかでダウンロードできるみたいだ。うちに帰ってパソコンからプリントアウトして必要な書類を貼り付けるつもり。それが済めば後は送るだけだ。明後日は定期の通院の日でバイトをお休みにしてるのでついでに郵便局から送ろうと思う。
 今朝は七時前に起きて朝食抜きで泳ぎに行く。バイトが休みなので開館する直前までたっぷり一時間泳げる。やはり朝食をとってないと調子がよくて細かく言うと三十一分で千メートル。もうちょっとのところで三十分を切れなかった。でもまあ満足と言えば満足だ。二十五メートルプールなので当然二十五メートル毎に折り返す。普段はこの折り返しのときに一回立って数秒休むんだけど今日はなるべく休まずに泳ごうと思って立たずにターンして最低でも五十メートルは連続で泳ぐようにしてみた。それで一度も二十五メートルだけで立ち止まることなく泳げたのでそれも結構うれしい。お客さん見てると全然立ち止まらずに延々ターンを繰り返して泳ぐ人が結構いるんだよね。自分としてはそうなることも目標のうちのひとつだ。千メートル泳いでもまだ三十分近く時間があったのでプールの中を歩いたりゆっくり背泳ぎしてみたり少しだけ遊んでから二十分かけて五百メートル泳ぐ。合計五十分で千五百。六十分あれば千八百くらいまで行けるかも知れない。
 帰宅後シャワーを浴びて少し休んでから家人と池袋へ向かい十一時開店の天ぷら屋さんを目指す。朝食抜きで泳いだ後なのでおなかは痛いほど空いている。ちょっと早かったのでISPに入ったらイベントコーナーで青森ヒバの食器なんかを売ってるのに出くわす。今ISPのサイトで調べるときんき産業という会社のショップだったみたいだ。実は家人はもう相当長い間お椀と言うか汁椀と言うのかなの気に入ったのを探していて見ると何種類かの汁椀が展示されている。それで手に取ったら即座に気に入ったみたいでその場で子供の分も合わせて三つ購入。一個八百八十円。こういうのって出会うときは意外とあっけないものだ。開店とほぼ同時にお店に入りメニューを見てからふたりとも天丼を食べることにする。ビールはスーパードライしかなかったので香りがしないように息を止めて飲む。天丼はキスとエビとイカとカボチャとピーマンの天ぷらが載ってる。大好きだったいもやの天丼とどうしても比べてしまう。するとちょっとタレがしょっぱいような気がしたけど久しぶりに口にする天丼はとてもおいしくてふたりとも無言で完食。豆腐やワカメの入った味噌汁がついて八百五十円。ほぼカウンター席だけで目の前で揚げてくれるスタイルがとてもいい。いもやもそうだった。食べるとそのまま帰途につく。帰って飲み直す?と家人が尋ねるのでそうすることにして駅前でアルコールとアテを調達。飲んで食べて昼寝。明日は都立高校の合格発表。定期考査も終わってやることなんか何もないのに中三の生徒さんは今日の最後の授業に来ると言う。何をすればいいんだろう。

確定申告の提出書類ができる。(確定申告の準備とスイミング/健康保険と天ぷら/書類作成とリラックス)

 確定申告の書類がぎりぎり二月内にできあがった。先ほどプリントアウトまで済ませた。ほとんど自分のための備忘となってしまうが書き残しておく。
 まずマイナンバーは確定申告書の第一表に自分の分第二表に家族の分を書き入れる欄がある。やよいの青色申告の場合インターフェイス上で打ち込むこともできるし後から手書きすることもできる。今年は後者を選んだ。また給与所得も確定申告書の第二表に打ち込むことができる。それから地代家賃は計算が合ってない旨メッセージが出た。これは前にも出た記憶がある。ただしソフトが言う通りに打ち込み直すとそれでメッセージは消える。なぜ計算が合わないかは不明。また失敗したのは国民健康保険の支払額を知らせて来た葉書をどこかにやってしまったことだ。それがあればもう少しは控除が受けられたんじゃないかと思う。去年の申告書のコピーを見るときちんと添付してあった。来年は気をつけよう。年間のバイト代が百六十万を越えていて源泉徴収も八万ちょっと。ソフトの計算に拠ると還付金があるということなのでまるっと八万返って来たらうれしい。ちなみに去年もプリントアウトしたのが今年と同じ二月二十七日だった。この辺で片付けとかないと三月が大変だからね。毎年考えることは同じのようだ。十一回目の確定申告。でも少しも慣れない。
 今日のスイムは三十分ちょっとで千メートルとなかなか好調。と思ったらその後がくっと疲れが来た。普段同じ距離を泳いでもそこまでは疲れないのでペースがやや速過ぎたのかも知れない。でも仕事はとにかくきちんとこなした。明日はシフト希望は出してたんだけど人員が余ってて仕事が回って来ずバイトはお休み。なのでゆっくり泳げる。常に時間に追われてるのでたまにゆっくり泳げると随分楽な気がする。ちょっと楽しみにしている。子供が外出するので明日の昼は家人とふたり。天ぷらが食べたいと言うので食べに行こうかと考えている。神保町のいもやが閉まって何年になるんだろう。今でもいもやの天丼が無性に食べたくなることがある。(タイトルのかっこ内にある三つの文字列はAIがつくったこのエントリのタイトル。訳わからん。)