指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

2011-01-01から1年間の記事一覧

追いつけない。

家人と子供と三人で近くのプールへ。50mを50秒以内で泳ぐ子供の実力を確かめに。タイム的にはもう僕より子供の方がずっと速い。でも実感として自分の肩にも達さない小学四年生の子供の体の大きさでそういうことがあり得るのか。時期的にタイムトライアルがで…

読み返してみた。

村上春樹著 「おおきなかぶ、むずかしいアボカド」 「ベネチアの小泉今日子」は泣けますね。なんて言えばいいんだろう、最後の段落がすごい。個人的な祈りが、普遍的な祈りになっている。泣いた。

本当に久しぶり。

村上春樹著 「おおきなかぶ、むずかしいアボカド」 本当に久しぶりの村上さんのエッセイ集で楽しく読んだ。「おいしいカクテルの作り方」に出て来る批評家は吉本隆明さんですね。該当する批評を読んだことがある。自分なりに大切に読んでる人たちの意見が食…

良い日だった。

少し前の学校の健康診断で子供の視力がABCD四段階判定でCとなり、医者で診てもらうことが推奨された。それで診てもらったら両目とも視力は0.5くらいで、このまま行けば遅かれ早かれ眼鏡ということになると医者は言ったそうだ。とりあえずWiiもDSも禁止にして…

初夏は苦手。

禁煙丸五週間。いまだに時々煙草が吸いたくなる。けど吸わない。相変わらず特に食べ物がおいしく感じられることはないし太らない。むしろ胃の調子が悪くてしょっちゅう胃腸薬のお世話になっている。これは煙草を吸っていたとき以上に胃がむかついたり胸焼け…

短編の読み方。

町田康著 「ゴランノスポン」 なんて言うか短編の読み方が変わったことに自分なりにはとてもこだわりがあるんだけど具体的に何がどうしたということがうまく言えない。感じで言うとすっと入ってすっと出て来るということになると思う。そして入って行ったと…

家人の誕生日。

ささやかなお祝いの気持ちとして会社を休んで渋谷のCONAにピザを食べに行き、その後池袋のサンシャインシティで洋服をプレゼント。セールがすでに始まっていてすごく安く済んじゃったけど、まあ気持ち、気持ち。その他に禁煙一ヶ月もプレゼント。つもり貯金…

不思議な短編集。

山崎ナオコーラ著 「論理と感性は相反しない」 タイトルからして変わっている。小説の世界では嫌われそうな言葉があえて選ばれている感じがある。読むと野心作であることが一目瞭然だ。世界観を共有する連作と思われるいくつかの短編があり、妄想みたいなも…

どーとんっぼりのーくっいだーおーれーっ。

TokyoMXの試合中継を見ていた家人から、バックネットほぼ正面に林家ぺーパー夫妻がいない?とメールが来た。見ると確かにピンク色のふたりの姿がほぼ真横のアングルから確認できた。それほど我々もいい席に座っていた。三塁側のダッグアウトの後ろで最前列か…

チケットを買いに。

思いつきで東京ドームで見られるソフトバンクホークスの試合を調べていたら、明後日の火曜日に楽天戦が一試合だけあることがわかった。それで東京ドームまでチケットを買いに行くとバックネット裏が取れた。子供が大喜び。

クリーニング屋さんで。

最近休日になると歩いて15分ほどのスーパーに散歩がてら家人と行くことが多い。今日も買い物袋をぶら下げてゆるゆる帰って来て、近くのクリーニング屋さんに預けていた服を引き取りに立ち寄った。ここに引っ越して来て以来だからもう十年以上お世話になって…

メアリアン・カーヴァーとは誰か?

サム・ハルパート編 村上春樹訳 「私たちがレイモンド・カーヴァーについて語ること」 レイモンド・カーヴァーについてのインタビュー集。いろいろな見方があると思うけど個人的にはカーヴァーの前の奥さんのメアリアンがカーヴァーにどんな影響をもたらした…

グローバルワークが気に入っている。

ラゾーナ川崎とか外回りで行くモールのいくつかにグローバルワークが入っている。最近気に入っていろいろ買っている。あまり高くなくてしかも個人的に趣味が合ってる気がする。いちばん初めは、あまり行きたくない結婚披露パーティーに出るためにフード付き…

つもり貯金の開始。

禁煙を始めてもうすぐ三週間―。つもり貯金をすることに決めた。煙草を買ったつもりになってその分を貯金する。三日でふた箱くらい吸っていたから、一日あたり三百円弱を使っていた計算になる。一日三百円は硬貨を調達するのが面倒そうなので、二日で五百円と…

カーヴァーの終わり。

レイモンド・カーヴァー著 村上春樹訳 「滝への新しい小径」 カーヴァーの遺作となった詩集。初めはこれまでより難解だなと思いながら読んだ。カーヴァーのヴォイスが今までより明らかに硬質な響きになっているからだ。でも最後の方はとても率直で虚心坦懐と…

終わりに近づいている、気がする。

レイモンド・カーヴァー著 村上春樹訳 「英雄を謳うまい」 「必要になったら電話をかけて」 両方ともカーヴァーの生前に刊行された本ではない。文学の研究者ではないというのは自分にとっては重要なアイデンティティーなのでこういう本を読むとちょっと複雑…

禁煙二週間。

禁煙を始めてから丸二週間が経った。食べ物がおいしくなるというのをよく耳にするけど個人的にはそんなことは全然ない。食欲なんてむしろ無くなったんじゃないかという気がする。今でもときどきうずくように発作的に煙草が吸いたくてたまらなくなるけど、そ…

まえだまえだの「奇跡」。

前に書いた通り子供が観たいと言うので行って来た。でも二時間八分もあってちょっと子供には厳しかったようだ。途中で飽きたらしくて椅子の中でだいぶもぞもぞしていたけど、最後まで観ることはできた。内容も結構高度と言うか、少なくとも小学校四年生の子…

詩とフィクション。

レイモンド・カーヴァー著 村上春樹訳 「ウルトラマリン」 「象」 今読んでいる本の中でカーヴァーは詩を書くのを創作と呼んでいる。普通、創作と言えばそれはフィクションと取るのが自然だと思う。ルポルタージュを書くのを創作とは言わないだろう。でも詩…

禁煙七日目。

先週の金曜日に会社で吸って以来禁煙している。あと数時間で丸一週間になる。初日から自分では禁断症状と見なしている頭がぼんやりして何かに集中するのが難しい状態が続き、それは今日まで続いている。いつになったらまともになるのかわからない。 そんな中…

赦し合うことについて。

あまりにひどいことをいわれたのでぼくはじぶんがほんとうにレイモンド・カーヴァーになっちゃったのかと思った。

カーヴァーを読み続けている。

レイモンド・カーヴァー著 村上春樹訳 「大聖堂」 カーヴァーの二度目の妻である作家のテス・ギャラガーは、本書に収録された「夢の残影―日本版レイモンド・カーヴァー全集のための序文」の中で以下のように言っている。 (前略)批評家のハロルド・シュワイ…

過日。

生まれてこの方うふうふガール(こちらをご参照下さい。)であるところの家人は日々独自のうふうふ道を貫いているが、うふうふばかりでなくガールの部分にも積極的な意味を持たせようと言うのか、よせばいいのにいつまで経っても乙女なのであり、がためにさる…

カーヴァーを読むということ。

レイモンド・カーヴァー著 村上春樹訳 「愛について語るときに我々の語ること」 カーヴァーもだいぶ読み慣れて来て、そろそろ作品の中に入って語りたくなった。もちろんそれは訳者が解題の中でおこなっているのでそれを読めば充分だ。だからあくまで、自分な…

家人が読む、町田康さんの本。

町田康著 「猫とあほんだら」 「猫のあしあと」以来家人が首を長くして待っていた本。書店で見つけて買う前にメールで知らせてやったら大層喜んでいた。今回は今までとちょっと趣向が変わっていて、猫との日常と言うよりあるできごとの推移が基本的なライン…

6月は忙しくなるので。

6月は忙しくなるので5月のうちに休んどこうと思って今日は会社を休んだ。起きてから家人と歩いて駅前のカフェに行って朝食を食べた。それからまたゆるゆる歩いて床屋へ行き、混んでなかったら髪を切ってもらいその後家人とお昼を食べに行こうと思っていたら…

それを、言いたかったんだ。

レイモンド・カーヴァー著 村上春樹訳 「ファイアズ(炎)」 「水と水とが出会うところ」 前者は随筆と詩と短編小説を収めたもの、後者は詩集。カーヴァーの詩は短編小説ほど硬質な文体で書かれてはいない。散文詩のように思われ叙情性があり読みやすいと言…

忙しい日。

名古屋に日帰り出張の後、数人で送別会。名古屋は暑かった。荷物が重い。そして東京より煙草不足が深刻で買えなかった。もっとも前にも書いたけど名古屋駅周辺で煙草が吸える場所を見つけるのはとても難しい。家人にウェブでドトールを探してもらって南太閤…

レイモンド・カーヴァーが読みたい!

レイモンド・カーヴァー著 村上春樹訳 「頼むから静かにしてくれ 1・2」 「村上春樹 雑文集」に促される形でスコット・フィッツジェラルド、カズオ・イシグロと読んでき来て、次はレイモンド・カーヴァー。初めてカーヴァーの作品を読んだのは少なくとも二十…

思いの強さ。

西村賢太著 「随筆集 一私小説書きの弁」 たとえば僕がある作家をどんなに好きだったとしても彼の作品の初出を掲載した雑誌まで古書屋で探そうとは思わない。またどれほど惚れ込んだ作品であってもその初版を何部も買い集めたりはしない。個人的には作品とい…